解体王国!!

今回はあの世界最小だった(2006/02/03追記)ノーニン社のパルスオキシメータをゲット出来ましたので 早速解体してみました.

これが世界最小ノーニン社製のパルスオキシメータです. (2006年2月では世界最小じゃないそうです。この記事書いたのは1996年ごろ。(2006/02/03)) 今回入手したのはヘルスダイン社ブランドとなっていますがノーニン社オリジナル と全く同一の物です(OEM品).表面のセロテープは私が貼ったものであって製品はきれーに 接着されていました.実際ばらすのは力ずくでした.
筐体の裏に書かれている文字は以下の通りです.
CSA Mark NRTL/C
↑Spring Removal↑ //スプリングの外す方向を示しています.
U.S.Patent Re.33,643
Other Paterns Pending
CAUTION
Read Instruction Manual Prior //取り説を読みなさい.
To using This Device.Not for
Continuous Monitoring. //連続測定用じゃないです.
S/N. 110902844
Manufactured For
Healthdyne Tech.,Inc.
Marietta,GA USA
Model 950 Oximeter
1.5V x 2 AAA IEC R03


上部に基板が入っていて,下部には電池が収納されています.
センサと本体が一体化されているので本体の重量もあり,センサクリップの方法は 難しいところですが,これは筐体の上部と下部が分かれており,簡単なスプリングのみで 挟み込む構造になっています.これで指の細い人から太い人までカバーしています. 実際,装着してみても装着しにくいとかすぐ外れてしまうといった感じは全くしません. それに,もともとスポット測定用に設計されているので重量も気になりません. 医師や看護婦が首から下げられるようにひもがついているのですがこれが非常に長い. 我々日本人のばあい,だいぶひもがあまってしまうのです.
スプリングはご覧のようにはまっています.わからないですか? 上部の横に小さい穴があいていてそこにスプリングをひっかけるだけ.ばらす前に 良く見ておくべきでした.よくわからないけど簡単に外れます. どうして?
上部の突起部というかかみ合わせ部分の形状がよくできていて,ちゃんと 蝶つがいの様な動きもするし,指の太さにもけっこう対応するし,かといって ずれるということもない.さすがです.

上下部をつなぐFPC(写真では上部と下部の間の黒いリボンひものうしろに ちょこっと見えている赤茶色のもの)が引っ張られて切れないようにある 程度以上引っ張れないようにFPCの長さ より若干短いひもが張ってあります.これもまたグットアイデアですね.
上部の真ん中のねじをコイン等で回すと電池ぶたが外れます.
+と-の刻印はなんでしょうね?電池の極性かな?そうだそうだ!! 電池の極性を表しているんですね.

右の写真はスプリングを外して上部と下部を広げてみたところです.
上部に受光部(フォトダイオード)が,下部に発行部(発行ダイオード) があります.
上部と下部はFPCとリボンひものみでつながっています.

電池は下部に入っています.ねじを回すとふたが外れて電池の交換が出来ます.
やっぱり+と-の刻印は電池の極性だったんですね.左上の写真と左の写真は上下が 逆さまだから電池が逆に入っているわけではありませんのであしからず.
写真ではわかりにくいかも知れませんが Oリングも入っておりけっこうしっかりした防水対策がされているようです.

電池を外したところです.ご覧のようにアルカリ単4電池が2本入っていました. 完動品でなかったので残念ながら電池寿命を調べることは出来ませんでした.




さあていよいよ解体!!

真ん中の6つある透明なぽっちは7セグメントLEDです.ちっさいですねぇ.レンズ効果で 表示はけっこう大きくでます. 黄色い四角いのはタンタルです.でっかい四角いのがCPUです.44ピンPLCCです. メーカー名とか 削られていて不明ですがまあだいたい予想はつきますね. CPUに貼られているシールにバージョン等が記載されています.
1674-xxxC
copyright 1995 N.M.I.
Assy-Rev A
1901-000
です.コピーライト表示のN.M.I.とは Nonin Medical Instrumentsの事でしょう.
CPUの上(写真では左)にある黒い四角いものはクリスタルです.4MHzです.
ジャンパが1本とんでます.そしてCPUの左側(写真では下側)にICが2階建て実装されています. 上の石はオペアンプの34164です.下段の石は14ピンです.なんでしょう?? なんかのゲートでしょうけど型番不明です. その横にはまた8ピンの石が.型番は消されていますがおそらくオペアンプじゃないでしょうか? はっきりとしたことは不明です. その横にトランジスタらしきものが3個並んでいます.
写真右下の円筒形のものはコイルです.DC/DCに使っているんでしょうきっと.
写真ではわかりづらいでしょうけど基板はセラミック基板です.抵抗は全て印刷抵抗 になっています.

これが裏側.これっぽっちの部品で良く動いているよなぁ.アナログ回路が ほんとちょっとしかない.基板ほぼ中央にあるのが受光部(フォトダイオード)です.
ICは4つ.型番をあげていくと
SD5401CY
4053
4064 (??)
MAX756
です.4064は型番がはっきり見えないので不明です.14ピンの石です.4064ってなんでしたっけ? こんどちゃんと調べてアップしておきます.
マキシムの石はDC/DCでしょう. SD5401ってなんでしょう??これも調べておきます. 裏側のそれ以外の部品はタンタルが5個,セラコンが6個,トランジスタ, FETやダイオードらしきものが9個,でかいダイオードが1個(DC/DC用)です.
基板自体はシリコンでぶちゅぶちゅっと筐体に固定されてました. 修理なんて最初っから考えていない!!だいたい筐体ばらすことが出来ないもんね.


まあざっとこんなもんです.
残念なことに完動品でなかったので実際に使ってみたときのインプレッション等が お伝えできなくて申しわけありません.


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