Think Pad 530csにwin95をインストール


プロローグ

今まで、私のThinkPad530cs(以下Mob:群衆;暴徒;下層民(やくざの)一団) はDOSマシンとして動いていました。 そして私はデータスコープをこのマシンで使うことは ありませんでした。 メールチェックならばデータスコープ単体でも出来ますし、 それにMobは重たくてあまり持ち歩くことがなかったのです。
ところが最近、外出先で仕事で作ったプログラムの修正が必要に なることがあり、Mobを持ち歩くようになりました。
Mobには秀作メーラーD-Mailが入っていました。 アクセスポイントの選択ソフト も入っていました。MobにはDSPを利用したモデム(28800) もあります。だから、電話回線が確保できる所では データスコープを使う必要はなかったのです。
しかし最近おそとの仕事があって、どうしても無線モデムが必要に なったのです。
今のMobのDOS環境は非常に使いやすかったし、だいたいマシンパワー からしてWindows95を入れる気にはなりませんでした。 だから、データスコープを「標準モデム」と設定して単なるカード モデム代わりに使おうと思ったのです。
しかし、どうせMobを持ち歩くのならば、 データスコープのメーラーじゃなくて、 自宅で使っているマシン(Kelp:大型海藻;昆布)で使っている メーラー(Becky!)を使いたい!ついでにテキストブラウザじゃなくて NetScapeを入れたい!
と言うことで、いまさらながらMobちゃんをwin95マシンにすることに しました。
win95はKelp君を作ったときに買ってきたOSR2.1を 使います(違法?)。
まずDOSのバックアップ

なにをバックアップしようか考えて〜とりあえず 各種設定ファイルは保存しておこうと思いました。
だからautoexec.bat, config.sysをフロッピーにコピー。 あと自分で作ったソフトとかのバックアップ。これは、 c:\ikym\以下のディレクトリにあるので、プロジェクト 毎にlhaで圧縮してフロッピーにコピー。
あと、いろいろ便利ツールを納めてあるc:\bin\を 全部圧縮してバックアップ。
それから通信関連のソフトを入れてある所をlhaでサブ ディレクトリも含めて圧縮(lha a -rx tusin *.*)。
過去のメールも取っておこうと思ったけど、量がすごいから やめ!
いろんなアプリはKelp君にも入っているから特にバックアップは しませんでした。まあ、使っているソフトはフリーかシェアの物 ばかりだから問題はないです。

起動ディスクの作成

OSR2.1をインストールするにはOSR2.1のCD-ROMのルートの setup.exeを実行すれば良いだけです。 MobにはPCMCIAにSCSIカードがささってCD-ROMドライブが つながります。Autoexec.batとConfig.sysにもちゃんと ドライバ類の記述は出来ているのでCD-ROMはD:ドライブとして 認識されています。 でも、HDDをこのままで、D:\setup.exeを実行すると、確か うまくいかないはず! setup.exeは一旦fdisk&formatしてマシンを再起動させ、セットアップ 起動ディスクで起動して、そのディスクでCD-ROMを認識させて、 それからセットアップを開始するのだと記憶してます。
セットアップ起動ディスクにCD-ROMのドライバ類を入れて、 Config.sys等を書き換えればOKなんだけど(実際Kelpではそうした。) Mob君の場合はPCMCIAだから・・カードソフトとASPIマネージャと CD-ROMのドライバを入れなきゃいけないんでしょ? 結構ややこしいよね。
それに、セットアップ起動ディスクのAutoexec.batを見ると
MSCDEX.EXE /D:OEMCD001 /L:D
d:
cd \win95
oemsetup /k "a:\drvcopy.inf"
ってやってるでしょ。drvcopy.infってヤツは
[version]
; Do not change this section
signature=$chicago$

[DestinationDirs]
; Do not change this section
RM.driver.dest.copy = 30 ; root directory

[install]
; Do not change this section
copyfiles=RM.driver.dest.copy
updatecfgsys=RM.Sys.upd
updateautobat=RM.Auto.upd

[RM.driver.dest.copy]
; OEM_Modify - Change the name from SAMPLE.SYS to your CD ROM drivers.
; - You can insert additional filenames for your real
; mode driver(s).
; This file name will be copied to the hard disk.
SAMPLE.SYS

[RM.Sys.upd]
; OEM_Modify - Change the name from SAMPLE.SYS to your CD ROM drivers.
: - You can also change the driver name here and below.
; This line will be added to the user's CONFIG.SYS.
DevAddDev=SAMPLE.SYS,device,,"/D:OEMCD001"

[RM.Auto.upd]
; OEM_Modify - Change the "D" in L:D to represent the default drive
; letter for your CD ROM.
; - The OEMCD001 parameter should agree with the
; config.sys parameter above.
; This line will be added to the user's AUTOEXEC.BAT
CmdAdd=MSCDEX.EXE,"/D:OEMCD001 /L:D"

[OEMInfo.copy]
OEMINFO.INI

[SourceDisksNames]
; Do not change this section
100="%oem.boot.desc%",,5,A:\

[SourceDisksFiles]
; OEM_Modify - Change the name from SAMPLE.SYS to your CD ROM drivers.
; Do not change the 100,,2000
; This file will be copied to the hard disk root directory.
SAMPLE.SYS=100,,2000

[Strings]
; This string is displayed to the user. It can be localized as
; necessary.
oem.boot.desc="セットアップ起動ディスク"


ってな具合です。要するに自分のCD-ROMのドライバを上記の"sample.sys"の 変わりに記述しろって言うことね。それから、[SourceDisksFiles] のドライバがHDDのルートにコピーされるって事ね。
でも、前述したようにPCMCIAだからいっぱいドライバいるでしょ。 それにこの"加賀電子"のCD-ROMはMSのmscdex.exeじゃなくて、"加賀電子"付属 のmscdex.exeじゃないとうまくないのよね。

だから〜!
結局セットアップ起動ディスクを作るやり方はやめた!
では、どうしたかというとぉ、 セットアップの時は最初フォーマットしてFDDから再起動して そのFDDのドライバ等でCD認識してCDの中のsetupを行うわけでしょ、 フロッピーだけで起動してCDが読めればいいんじゃん! ついでにフロッピーにfdiskとformatを入れておけば完璧。
早速起動ディスク(名前がごちゃごちゃ、さっきのはセットアップ起動ディスクね) を作成することに!

まずMobのDOS(6.2J)からフロッピーをフォーマット。format a:/s/cでシステム転送 &クイックね(/qになったらしいが/cでも問題無し)。 そして、config.sysとautoexec.batをフロッピーにコピー。 これは、CDを認識するのに最低必要なファイルがどれだかわからなかったから、 とりあえずフロッピーから起動させて、ドライバ類はC:\のをそのまま使って、 remで不要そうなのを削除してみるって作戦です。
Mobのconfig.sysは運よく(?)device=c:\??????と全てドライブ名まで書いてあったから 出来るのよ。
それらしきドライバだけ残してrem。そしてフロッピーから再起動
起動時のメッセージを良く見ること!
そして、CDが動いて日本語が表示されて日本語キーボードになってくれる 最低限の状態でdevice=c:\????のc:\を削除。そして c:からa:にドライバ類をコピー
再起動!
なんと日本語が出ない。*.fntをコピー
これでOKだ!あとはfdiskとformatをコピーした。
最終的なconfig.sysとautoexec.batは以下の通りです。

DEVICE=\DOS\BILING.SYS
DEVICE=\DOS\HIMEM.SYS
DOS=HIGH,UMB
DEVICE=\DOS\EMM386.EXE X=C800-CFFF
DEVICE=\THINKPAD\IBMDSS01.SYS
DEVICE=\THINKPAD\IBMDOSCS.SYS
DEVICE=\THINKPAD\DICRMU01.SYS /MA=C800-CFFF /SH=1
DEVICE=\DOS\JFONT.SYS /P=\dos\
DEVICE=\DOS\JDISP.SYS
DEVICE=\DOS\JKEYB.SYS /106 \DOS\JKEYBRD.SYS
FILES=30
DEVICE=\NJSCUTL\NJSCDRV.SYS /M300 /I3
DEVICE=\NJSCUTL\NJSCASPI.SYS
DEVICE=\NJSCUTL\NJASPICD.SYS /D:MSCD001


PROMPT $p$g
\NJSCUTL\MSCDEX.EXE /D:MSCD001

すっきりさせたかったので、一応ディレクトリ作ったけど 気にしないのならば全部ルートでも構わないよね。
このフロッピーで起動してみるとちゃんと日本語表示するし キーボードも日本語配列だし、最も肝心なCDも動く!
さあてといよいよインストールじゃあ

HDDを真っ新に

さっき作った起動ディスクで再起動させて、fdisk! ところが・・これはDOS6.2JのfdiskだからFAT16なんですぅ。 せっかくOSR2.1入れるのにねえ・・ しゃあねえ!KelpからOSR2.1のfdiskとformatをこの起動ディスクにコピー! OSR2.1のfdiskを実行すると・・

0で除算しました
だとおおお。OSのバージョンが違うから駄目なのねえ。 まあ予想はしてたけど残念。
じゃあどおするか。起動ディスクのOSをOSR2.1にすればよいのじゃ。 Kelpで新しいフロッピーをフォーマット
「起動ディスク専用」にチェックして、システムを転送します。
そして出来たディスクにさっき作った起動ディスクの内容をコピー
このときIO.SYSやMSDOS.SYSやCOMMAND.COMは上書きしないようにね。

今度こそOKね。 さあてと、またまた再起動!しかし怪しげなメッセージが・・
The compression driver cannnot be set up correctly. Get a version from your vender that is compatible with this version of windows.
Push any key to continue.
だとさ、どのドライバの事を言ってるのかわからないからとりあえず続行!
またまたメッセージ。biling.sysとjkeyb.sysが組み込まれなかったって言ってますぅ
しゃあねえからKelpからOSR2.1のbiling.sysとjkeyb.sysとjkeybrd.sysをコピー
またまたまた再起動!相変わらず
The compression driver cannnot be set up correctly. Get a version from your vender that is compatible with this version of windows.
だとさ、でも今回は一応全部のドライバが組み込まれた気がする。
さてと、fdiskじゃ!ちゃんとラージディスクうんぬん言ってくる。やったFAT32だ。
領域開放して再確保!続いてformat
ちなみにこのHDDは720,044,032バイトだった(知らなかった)。
フォーマットが終わってから
C:\>d:
D:\>setup
するとお、コンベンショナルメモリが足りないためにスキャンディスク を実行できません等など言ってきおった。configでデバドラを全然上位に やらなかったからなあと思い、ESC=続行を押す。スキャンディスクなんて 後でやればよいや。
あとは楽々!win95のインストール!
しかし、時間がかかるなあ・・・1時間ぐらいかかったと思う。
そして、完成!フロッピを抜いて再起動。ハードウェアの設定が 始まりました。
しかし、この時の壁紙のキーボードの画像がいつもギターの様に 見えてしまうのは私だけ?


続きはまた今度ねえ
ちゃんと今はDSステーションもPIAFSも動いてるよ〜
(24th of July,1998)
Back to home
メールはこちらから