第011回  駄作    2/ 9/2002
読むのがずーっと先送りになっていた本がある。以前にこのコラムでも書いたロビンクック作の「アブダクション(*1)」だ。
いつもはつまらないと思ったら読んでいる途中でもさっさと読むのをやめ、次の本を探す私だけど今回のアブダクションは辛抱強かった。
何故か?自分でもわからないけどどこかにあのロビンクックの作品!というのがあったのかもしれない。
ロビンクックとは医学サスペンスを中心にコンスタントに新作を出すからついつい次々に読んでしまう作家である。この手の話、好きだから。
まあ中には面白くないのもあったりする訳ですが割と面白いのが多くて外れる確立が低い作家だ。
以前にはこの人の書く小説は必ず面白い!って作家もいたんですよ。もちろん私にとってですが。それはデズモンド・バグリィ(*3)。冒険アクション小説なんだけどとにかく面白い。
私が学生の頃、バグリィの作品は全部読んだ。全部面白かった。でももうバグリィは他界しちゃったので新しい作品が読めなくて残念。もう20年近く昔の話。

ロビンクックの作品で面白かったのは「クロモソームシックス(*2)」。
そして今回やっと読みきったのは「アブダクション」。ロビンクックにしては珍しい海洋SFなんだけど・・・
点々の意味はあなたの予想したとおり。ってタイトルに書いてあるじゃん。そう。超駄作!すっげーつまらない。
我慢して読みつづけて、「今に面白くなる。なにかどんでん返しがある。」と期待しつつ読み進んだ。残りページが少なくなってきてもでもあんまり面白くない。話が進展しない。ツマラナイ。

最後の最後にびっくりな展開!と思ったら・・・あほらしぃ・・・

つまらないと思った時点でやめときゃよかった。

このコラムを最後まで読んだあなたと同じ心境かも。


※本に関する記述はあくまでも私個人の意見です。
本日のbookmarks
*1 アブダクション http://www.hayakawa-online.co.jp/bookbody.asp?MENUID=03&ORDER_CD=30993
*2 クロモソームシックス http://www.hayakawa-online.co.jp/bookbody.asp?MENUID=03&ORDER_CD=30879
*3 作家別作品リスト:デズモンド・バグリイ http://www.asahi-net.or.jp/~ue4k-ngt/bnavi/bagley.html

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