VisorDX改:Li+化

期的に送られてくるマキシム からのDMで面白い石を見つけました。 MAX1811 って石でUSBからLi+1セルの充電制御をするって石です(右図参照ね→)。
ちょーーどvisorを二次電池化しようと思っていたのでひっじょーにタイムリーでした。 なぜってvisorをニッケル水素とかで二次電池化しても、クレードルにACアダプタとかつながなきゃ 駄目じゃないですか。USBから充電したいなって思ってたんですよ。 でもその為にはクレードルの中に簡単な定電流回路(って言っても抵抗だけですませちゃうつもりだったけど) を入れて1/10Cぐらいの電流で標準充電してやろうかと思ってました。
またはMAX713でもつかって急速充電しちゃうかなってね。でもそんときはクレードルに載せるたびに 急速充電しちゃったら電池はメモリ効果で駄目んなるな。充電するときだけ充電ボタンつけるかなとか いろいろと考えていたんです。
そこへこの(MAX1811)情報!!ばらした携帯のリチウムイオンバッテリもいくつかあったはずだ! と早速サンプル請求。開発アプリケーションはもちろん「PDA」ね。マキシムさんごめんなさい。

が届く前にvisorをばらしてみました。 さてさてどうやったら四角いリチウムイオンバッテリがvisorの腹の中に収まるか。 結構悩みました。 電池ボックスをぶった切っちゃえば体積的には単4バッテリ2個よりリチウムイオン1セルの方が小さいので 入るのですが、電池ボックスぶったぎっちゃうといざというときに何処でも入手できる(しかもダイソーでは 4本100円)の単4アルカリバッテリが使えない・・・ これは緊急んときほんとにマジにやばいかも。
んで結論として導き出された答えは 電池ボックスぶっちぎり! しかしいざというときにはそのスペースに単4電池ケースが納まって電池も使える! でした。 その為には理想を言えばvisorの筐体がもうひとつ必要です。 うまーく加工して切り取った電池ボックス部をそのまま使う!なんて無理ですから。 だけど、visorDxが9800円になってやっと購入できた私にとってもう一台購入するなんて論外です。 それにもうDx売ってないし。 んじゃあなんか別のなんかを利用するかな。と・・・
ちょうどそのとき、メールで「壊れたDX差し上げます。」 (VisorValley) って投稿が!!! 「下さい!」って速攻でレスしたらラッキーな事に一番のりでこの壊れたVisorDX(オレンジ) をいただけることになりました。 joriさん、本当にありがとうございました。感謝感激です。 欲しかったオレンジで感動は2倍です。

いたvisorを見てびっくり!見た目は全く問題なし。 本当に壊れてんのぉ?ってかんじです。早速電池入れて電源スイッチ押してみたら・・・ やっぱ駄目です。あたりまえ。 コネクタの接触不良とかだったらすぐ直っちゃうかも・・・と思い、開腹してコネクタ類 ごにょごにょ・・・やっぱ駄目。しょうがないか。 てかこの程度で直ったら返さないと悪いじゃん。 まあ筐体を利用させてもらうつもりだったので、筐体がまんま無事だったのでラッキーでした。 自分のDxの内臓移植してオレンジにしよっと。


造はまず、筐体の加工からはじめました。 電池ボックス部分をざっくりと取り除きます。 今回、オレンジの筐体を使うつもりなのでそっちの筐体をカッターとルータでざくざくごりごり しました。ルータにつける丸い刃とかあれば楽チンなんだろうけど買いに行くのは面倒だったので 無理やりやりました。やすりかけてって思ったんだけど工具箱の中に入ってないしー。 探すの面倒だからしかとー。 筐体加工に関しては全く参考にしないで下さい。
電池蓋はそのまま使えて、開けたらリチウムイオンバッテリと充電回路が一緒に取り出せて、 その代わりに単4電池ボックスが納まる!って仕組みにするはずが!!! 電池蓋の爪の部分が邪魔でちょんぎっちゃいました。そして電池蓋は瞬間接着剤で接着しちゃった。 てえわけで、Li+化は第1フェーズとして Li+のみとなりました。 将来電池ボックスをつけられる様にするとか、 緊急充電装置(携帯用のそんなのがあるじゃないですか。あんな感じのもの)を作るとか、 スプリングボード型の電池ボックスにするとか・・・ とにかく次フェーズでの開発になりました。
て訳で加工した筐体は右図のヨウになりました。 クリアな筐体だったのでルータで削った部分が白くなっちゃってかっちょ悪かったです。 だからHandspringのシール貼ってごまかしましたよ。

板の方の改造です。
まず不要な電池端子をとっちゃいます。あんまりはんだで温めすぎると裏のセロファン が溶けちゃうからね。左の写真が電池端子をとったところ。
それからすぐ近くに基板対基板コネクタがありますので、端子をはずすときに半田をソコに 飛ばさないように注意が必要です。
あと極性を覚えておかないとあとでめんどいことに。 実は私もわからなくなってパターン追う羽目に。もういっこのvisorの基板を見ればすぐにわかったのにね。

チウムイオンバッテリを接続した基板にあわせて見ます。 今回使ったリチウムイオンバッテリは松下のH" から外した物で3.6V 400mAhでした(多分)。3.6Vのリチウムイオンって事は充電完了電圧は4.1Vですね。多分。 すべてアバウトにやってますのでこのサイトを参考にして改造されるかたは十分調査を行ってからしてください。 おんなじに作ったら壊れた!って言われても何も保証できませんので。
バッテリを基板に重ねてみるとスーパーキャパシタの野郎と重なってしまいました。 こいつは困ります。3次元で考えたら大丈夫なのかな?よくわからないですが、 なんとなくよろしくなさそうなんでこのスーパーキャパシタを立てることにしました。
確かこれくらいのスーパーキャパなら沢山持っていたはず。 しかも立てるように端子が出てるのもあったんですが、 とにかく探すのが面倒なんでスズめっき線を使って立てました。

ーパーキャパシタを立てる手順です。 まずスーパーキャパシタをはずします。 あ、ちなみにこいつは電池交換とかの時用の短時間バックアップ用のコンデンサです。 容量が馬鹿でかいんでスーパーキャパシタって呼ばれてます。 リチウムイオンにして電池交換することがないんだったらこいつも無くたっていいんだろうけど・・
外したらそこにある二つのランドにスズめっき線を立てます。一番左の写真みたいにです。 スズめっき線とはスズでめっきした線で、ごく普通のご家庭にあるものです。 嘘です。なかったらごく普通にあるリードタイプの抵抗の足とかをカットした残りなどを利用してください。
またこのときに極性がわからなくなりました。ちゃんとメモっておきましょう。
そして立てた2本のスズめっき線で挟むようにして外したスーパーキャパシタを立てます。 くれぐれも極性を間違えないように。 そしてここでいいかなーって思ったら半田付け。 リードにあらかじめ予備半田をしておくと楽チンです。 真ん中の写真です。
そして余分なリードをカッターでぷちんって切ったらできあがり。 見事にキャパシタが立ちました(右の写真→)。
基板を接続してリチウムイオンバッテリを重ねてみると、 無事にバッテリとキャパが干渉せず大丈夫そうな感じがしてきました。
実は後で気が付いたんですけど、他に手持ちのリチウムイオンバッテリの中に もうちょっと小型でしかも容量が多いのがあったんです。 そいつだとなんとスーパーキャパシタを寝かせたまんまで干渉しないで入ったのでした。
池ボックスをぶった切ったときに、 筐体の両サイド下側のねじボス(ねじを締める部分)につながっていたいくつかの リブ(この場合は基板を支えるための部分)もやむを得ず削除しちゃいました。 左の写真の奥の基板が細長くなってその先に基板対基板コネクタがついている部分に 写真でいうと上側から別の基板(クレードルのコネクタとかついている基板。 さっき加工したのね。)がつながるんだけど、 その部分の支えを取り除いちゃったって訳です。
なんかいい手はないかなーって考えて、そいえばスポンジの様なゴムの様なクッション になってて片側が両面テープなのがあったなーと。 しかし、そいつの在り処は右下の写真の奥の下の方。 ちょっと作業台を手前にずらしてとった左下の写真で ちょこっと見えているこの辺にあるはず。 ちらっと覗いたのですが・・・探すのはあきらめました。 とりあえず基板対基板コネクタがしっかりはまっているのを確認してから筐体を閉じるということにしました。



っぱ心配なので引っ張り出しました。 探しました。目的のクッションシールは見つかりました。 その後の片付けが超大変だったけど。 それからさっき言ってたスーパーキャパシタが沢山見つかりました(左の写真)。 型番見たらおんなじもの。端子の形状だけちがうものでした。
それからそれから・・・小さ目のヤスリも見つかりました。 でももう筐体加工は終わっちゃった後、残念。

MAX1811 です。 やっと主役のICの登場です。 このICは外付け部品なしでUSBから1セルのリチウムイオンバッテリの充電ができちゃう 優れものです。 power MOS FET内蔵な為にパッケージがちょっと大きいのですが逆に今回のように一発単品料理の場合は 半田付けしやすくて便利だったりします。ハーフピッチだったのでごく普通のご家庭にある(ないってヴぁ) ユニバーサル基板が使えるってのもいいですね。 充電終了電圧がリチウムイオンバッテリの4.1Vと4.2Vの両方から選べること。 充電電流が100mAと500mAから選べること。 充電ステータス端子があること(オープンドレイン)。 うーん、まさにこれだ。
ちなみに写真に一緒に写っているスタイラスペンはjoriさんにオレンジDxと一緒にもらったものです。 改めて感謝!>joriさん
ーフピッチのユニバーサル基板にとりあえずMAX1811のみ半田付けします。 基板をちょっと大きめにカットしてそのほぼ中央にICを半田付けしました。 LEDの位置とかまだ未定なので、後から調節が効くようにこの様にしました。 写真に写ってる2本のリード線はグランドとUSBの(+)からの線です。 とりあえず配線したもの。 ちなみにクレードルのコネクタの7番ピンがVdockっていってスプリングボードの充電用になっています。 しかし、現在のクレードルはこの7番ピンが未接続で使われていません。 後述しますが、クレードルを改造してこの7番ピンにUSB電源の(+)を接続します。
Handspring社からダウンロードした Development Kit for Handspring Handheld Computers っていうドキュメントに詳細が載っています。
このVdock端子はそのままSpringBoardコネクタの18ピン、52ピンにつながっていてスプリングボード モジュールの充電等に使用するとの事です。 最大定格が5V 1AなのでUSB電源をそのままつないでも将来的にこの端子を利用するスプリングボードモジュールが出てきたとしても 今回の改造のせいでそのモジュールを壊す事はなさそうなので一安心です。
上記のマニュアルのスプリングボードモジュールコネクタの解説頁より抜粋します。

VDOCK Docking voltage
This pin could provide a charging supply to the module when the handheld is placed into a special charging dock. The handheld passes this charging supply from a pin on its cradle connector through to pins on the Springboard expansion module connector.
For developers who want to use this pin, note that future Handspring products might make use of it and that the preliminary specification is 5V @ 1A max.


電中を表す端子がMAX1811には用意されています。 オープンドレインなんでそのまんま使って充電中はLEDを点灯させるようにしました。 ここで問題が・・・LEDはチップのも持ってるんですけど、 うまく筐体に穴をあけてLEDのさきっちょを表に出したいなぁと。 そうすると、左の写真の斜線部分(LCD基板のある部分)にLEDを配置する訳にはいかないんです。 斜線部分じゃなくてLEDがつけられるところを検討したところ・・・ 右の写真の赤丸の部分がちょうど良いということになりました。 しかもこの部分はボタンのバネっていうんですか?それを筐体にはめて溶着する部分。 そこだけ筐体のトランスペアレントな部分なんでうまくココにLEDの先端を密着させれば 穴あけなくても表から充電中のLEDの明かりが見える! おーーー、オレンジの筐体に感謝です。 私のもっていたグラファイトだったら無理でしたもんね。 筐体の表面に届かないぐらいまでルーターでぐりぐりと削ってLEDの先端がすっぽし はまるように加工していきます。 くれぐれもボタンを切り離さないように。 ここでの固定が無くなった事でボタンの感触に影響があるのかどうか心配なところですが・・・

はLEDは何色がいいのか? とりあえず光らせて見てみましょう。 青とか白とかもあったんだけどもったいないからやめー。 だって白なんてオレンジにしかみえないでそ。 青もせっかくの青なのにオレンジのフィルタとおっちゃって違う色になっちゃいそうだし。 それに青はおっきいのしか手持ちがなかったので最初から無理。
小型のディップのLEDでそれ以外は。黄は白と同じ理由でやめ。 というわけで赤と緑で試してみました。 左の写真が赤で右の写真が緑です。ちょっと写真じゃ良くわからないですね。 ちなみに抵抗は100ohmにしました(だったと思う)。 USB(+)のが4.6V、LEDのVFが1.2Vとして34mA。 ちょっと多すぎか。MAX1811の吸い込みはいくつまでいいんだろ? 充電中しかこのLEDは点灯しないので消費電流は考えなくていいのでがんがん流したいところですね。 さて結局見た感じで赤の方がはっきりしていたので赤色のLEDを使うことにしました。 抵抗値はそのまま100ohmにしました。ただ、100ohmのチップ抵抗が行方不明。 1kohm以下のチップ抵抗が集団行方不明なので、しかたなくディップの抵抗を使うことになりました。 これがまためんどくさいことになるんだよな。

路図です。配線図を兼ねています。 でも実際の配線はこの配線図どおりじゃないんですけどね。 ざざざっと回路の説明します。
1番ピン:バッテリ電圧の設定です。 今回は3.6Vのリチウムイオンバッテリを使用しましたので4.1Vにします。 つまりグランドに落とします。 リチウムイオンバッテリってこれ以上充電しちゃいけない電圧が2種類あるんです。 1セルあたり4.1Vのものと4.2Vのもの。そしてその見分け方は メーカーのデータシートを見ること。なんですけどそれじゃあねぇ。 たいてい4.1Vのものは電池の定格電圧が3.6Vってなってます。 4.2Vのものは3.8Vってね。3.7Vって書いてあるのもあるけど、これはどっちかな? 安全みて4.1Vにしておいた方がいいかも。 て感じでいいかげんにやってます。過充電するとバクハツすっから気をつけましょう。 いや、脅しです。液漏れぐらいですむと思います。 でも液漏れしてvisorは壊れます。
2番ピン:充電電流の設定です。 500mAと100mAが選択できます。USBからは500mAまで取れるのですが、 使っているHUBが給電式でないのと、他にも電源をつかいたそうな周辺機器があるので 100mAにしました。 空っぽでも一晩でフル充電になるので十分でしょう。 おーっと、PCの電源入れてないと駄目ジャン。 まあいいか。なんか企画ミスっぽい。給電式のUSBハブを使うか、クレードルにACアダプタ つなげればPCの電源入れて無くても充電できますね。 っておい!ACアダプタがいやでUSBからの充電にしたんじゃなかったっけ?
3,6番ピン:グランド
4番ピン:入力です。クレードルコネクタの7番ピン(Vdock)につなぎます。
5番ピン:出力です。 ここからバッテリに接続します。 Typical operating circuitにこの端子とグランドの間にコンデンサが書いてあったので 適当に104を入れました。 後でちゃんとデータシート読んでわかったんですけど2.2uF以上のコンデンサを入れましょうって 書いてありました。まあいいや。
7番ピン:Enable inputです。Highで充電開始です。4番ピンのINにつなぎます。
8番ピン:充電ステータス出力です。オープンドレインです。充電中にOnになります。 4pin -> 100ohm -> LED -> 8pinとしました。

難しかったのがLEDの高さの決定。 筐体にバッテリだけ入れて上側ケースをはめてノギスでバッテリから上側ケースの内側までの高さを測りました。 次に上側ケースにLEDを収まる部分に押し当ててLEDの先端がどれ位はまるか測りました。 基板の厚さを1.6mmとするとなんとほんのちょっと入りきらないことに。 結局ケースのLED部分をもう少し削ることにしました。 右の写真は実装した基板とバッテリとボタン基板と上側ケースを合わせてみているところ。

装の終わった基板です。 100ohm(またはその周辺)のチップ抵抗が無いばっかりにこんな形になりました。 今回はICの形状が大きかったのでハーフピッチのユニバーサル基板が利用できて 作業がしやすかったです。ただ、基板の厚さが1.6mmと厚いのには困りましたが。 全ての部品を実装後に基板の余分な部分を大型のニッパでぶちんぶちんと切って基板の完成です。 一息ついてから誤配線が無いか確認しましょう。

タン基板にいま作った基板を接続します。 それからリチウムイオンバッテリを接続します。接続を間違えないように。 このときちょっとリードが長すぎました。後で短くしたんです。 配線を確認した後、ちょっと火を入れてみました。 おおお、ちゃんとLEDが光りました。よしよし。とりあえず動いていそう。

LEDの位置決めがまた超々むずい! 充電制御基板はバッテリに両面テープで固定します。この基板の位置決めすなわちLEDの位置合わせ が非常に難しかったです。いろいろと試したところ以下の方法でうまく出来ました。
まずケースにメイン基板を置きます。ねじ止めはしなくてもいいよ。めんどいから。 そしてバッテリを置きます。線の引き回しにご注意を。 充電制御基板は適当にぶらぶらさせておいてボタン基板をはめます。 そしてLCD基板をはずした上ケースをはめます。
リチウムイオンバッテリはその四方を固定するために、 ケースにアクリルの板を切ったものを瞬間接着剤で貼り付けています。
充電制御基板はリチウムイオンバッテリに両面テープで固定するため、 リチウムイオンバッテリ自体がぐらぐらしちゃったらLEDの位置が固定できなくなりますからね。 ただ、サイズ的に結構ぎりぎりだと思うのでうまく調節してください。

ケースのLEDの位置となるところから上方向に仮想の線を引き、 ボタン基板にその線の続きをマーキングします。私はクッションシールを 細く切った物(いいかげん!そばにあったモンで・・・)を貼りました。 右の写真の赤い線(長いほう)がボタン基板の上まで伸びているあたりに貼ってありますけど、 写真だとよくわからないですね。

して、 上ケースを外して、さっきのマーキングにLEDが合うようにして両面テープで 充電制御基板をリチウムイオンバッテリに固定する。 左の写真だと赤い線にLEDをあわせるんです。 んですけど・・・ここで問題が!
抵抗がでかくて充電制御基板とボタン基板の間に入らない! くっそーー、チップ抵抗だったら大丈夫だったのにぃぃぃぃ・・・

ったくめんどくさい。 いったん抵抗を外して基板の外に持っていって厚さを「基板の厚さ+抵抗の厚さ」 から「抵抗の厚さ」になるようにしました。 右の写真の矢印の様にです。

び位置合わせ。 今度は抵抗もちゃんと入りました。マーキングした位置にLEDをあわせて 両面テープで充電制御基板をリチウムイオンバッテリに固定しました。 なおLEDの上下方向はボタン基板のふちいっぱいいっぱいでした。 これは偶然でラッキーでした。 ちょっと位置が違ったりLEDの径が大きいのを使っていたりしたらこの位置に LEDをつけることが出来なかったんですから。

れが接続してみた写真です。 リード線は適当な長さにしました。 この状態で一晩充電させてみて正常に充電できるか確認してみましょう。 本当ならこの確認は全部作り上げちゃう前に行っておくべきですね。 なぜってそりゃ、駄目なときに今までやってきたことが無駄になっちゃいますからね。
常です。(;_;) 一晩充電させたのにまだLEDが光ってる。 左下の写真はLEDが光っているのがわかるようにストロボを発光させないで撮った写真です。 バッテリ電圧を計ってみたら3.87Vでした。 をいをい、このバッテリへたってるんじゃないのか?
失敗です。このバッテリに合わせてケースとか加工しちゃったのに。 しかもLEDの位置決めとかめんどくさいのにぃぃぃ・・・
今回の電子工作は波乱万丈です。苦労してます。 ずーっとアプリの仕事ばっかりやってきたバチがあたったのでしょうか。 神様許してください。私だって好き好んでアプリばっかりやっているのではないのです。 お願いします神様。アーメン!アーメン!
しょうがないから別のリチウムイオンバッテリで実験です。(T_T);

ラクタ箱をひっくり返したらリチウムイオンバッテリが 二つでてきました。やっぱどちらも携帯のもの。 ひとつが京セラんで3.7V 420mAh。もひとつが松下んで???? わすれちゃいました。メモがありません。 実物も何処にしまいこんじゃったかわからないし。 写真下側の京セラのが容量多きいいのに体積小さい。 これがいいということでこっちで同様の実験を行いました。 定格電圧3.7Vというので充電終了電圧は4.2Vなのかもしれませんが修正するのも面倒なので 4.1Vのまま使います。
ちなみに単4二本の3Vより高い電圧がvisorの回路にかかることになりますが、 どーせDC/DCコンバータとおって3.3Vに昇圧してるんだから問題ないでしょ。 5Vって事はないよね。多分。 3.3Vだとしたら入力電圧の方が高いけど最近のDC/DCはきっと大丈夫だから。 ちゃんと調べてないけど平気だと思う・・・ 良い子はまねしないでね。 まねしたかったらちゃんと調べてからやりましょう。
この京セラのリチウムイオンバッテリを使って試してみたらちゃんと4.1Vまで電圧が上がって ちゃんと充電が終了しました。よかったよかった。 てえわけでこのバッテリにあわせてまた、ケースの加工とLEDの位置合わせを行いました。 二度手間。 ケース閉じてちゃんと電源が入ることを確認してねじ締めてさあ、 本体側の改造は完成です。次はクレードルの改造! って思ったら・・・

タイラスペンが奥まで入らない!! 写真の様に残り1cmぐらいでそれより奥に入りません。 押すとぐにゅーーって感じでもう少し中に入るんですけど・・・ これはやばい!って思いました。 多分立てたスーパーキャパシタにぶつかっているんだろうなって思いました。 どうしよう、どうしよう・・ って思いながら再び(どころじゃないな何度もだ) ケースを開けたら・・・

です。 犯人はキャパじゃなかったです。ちょっと安心。 反対側でした。例のクッションテープの奴です。 ねじボス周辺のリブを削っちゃってコネクタあたりの基板が沈むんで基板裏にはっつけた 例の奴です。 あんなに苦労して探し出した奴です。 くそーー。 写真だとクッションテープも黒でスタイラスペンの先も黒でわかりづらいかもしれないんで スタイラスペンの先端にあわせて赤で線引いたけど。わかってもらえるかな? クッションにペンがささってる。 さあどうすんか。 あんなに苦労して探したクッションテープなのですが、結局はがすことにしました。 もともとあったリブはうまいことこのスタイラスペンの先端を避けるような形状だったのですね。 このクッションテープをはがし、ケースを閉じてはい! 本当に本体側改造の終了です。

レードルの改造です。 クレードルの回路図は Development Kit for Handspring Handheld Computers には載っていませんでした。端子の説明はあったけど。 USBの電源Vbusがクレードルの中まできているかどうかが心配でした。 線がきてなくてUSBケーブルから別なのに交換してって事になるかと思ったんでね。
まあとにかく分解。 とりあえずUSBの線は4本とも来てました。よかったー。 テスターで計ったらちゃんとつながってた。よかったー。 抵抗つなげて電流測ったら100mA流せた。よかったー。 使ってるUSB HUBがpoweredじゃぁないんで電流とれないかなって思っていたんだけど。 他のUSB周辺機器を使うときに要注意ですね。 USBから電源とっている周辺機器はcanonのスキャナで、こいつが一番食いそう。 だけどたまーにしか使わないから。 それからUSBのLANアダプタとUSBシリアル変換のケーブルとH" 用のケーブルもかな。LANアダプタ以外はたまにしか使わないから問題ないね。

レードルの中にはテストピンがいくつもあって VbusがTP1につながっていました。 そしてVbusとGNDの間にコンデンサ用のパッドがあったんです。 部品は未実装だったけどね。 ついでにココに104を半田付け。シルクは"C1"って書いてあるところです。 それからクレードルのVdock(7番ピン)もTP4につながっています。 だからクレードルの改造はTP1とTP4を適当な線でつなげば完成です。 ちょー簡単。 しかし、この超簡単改造に失敗したのが私です。 コネクタの右左を見まちがえて2番ピン(前述データブックを見るとKBD端子)につながっている TP3とTP1をつないでしまったのです。 反対から数えて7番ピンです。 間違った配線をした写真が右の写真です。 この間違った状態でクレードルを組み立てていざvisorを乗せたら・・・ LEDは光りません。あたりまえです。でも気が付いていません。 電池がフル充電なんだって思ってバックライトつけて少し電池を消費したりしました。 でもつきません。

体のみでどうなるか確認! ちゃんとLED点きます。写真も撮ったんだけどわからないですね。 クレードルの端子をテスターで計ります。 ちゃんと4.6V程度来ています。 本体の端子に直接外部の安定化電源で給電するとLED点きます。 クレードルの端子をワニ口で挟んで抵抗とテスターつなぐとちゃんと100mA程度 流れます。 いったい何がいけないんだぁぁぁ・・・ って悩んでたら反対じゃん! このことに気が付くのに何分かかったろう・・・ クレードルばらして配線しなおし。 TP1とTP4をつないで再びクレードルを閉じました。 ちなみにTP3はKBDって端子だったんだけどvisor壊れなくてよかったー。 まあ壊れないか。この程度じゃ。
さあクレードルも元に戻して、 USBつないでvisorDx改をクレードルに乗せると・・・

完成!!

無事充電中LEDが点きました。 写真だとわかり難いかもしれませんが屋内だと結構明るく光っています。
Li+化の道のりは長かったです。 まだまだ改良の余地は沢山ありますがオリジナルなvisorが出来たってことで 満足です。 電池電圧の表示が3.27Vまでしかいきません。ADがサチってるんでしょう。 電池電圧の警告とか困りますね。 警告する電圧を設定できるpalmwareがあったと思ったんだけど・・・ 電池種別で「アルカリ」とか「ニッカド」とかから選ぶのしか見つからなかった。 自分で電圧を設定できるのを探そうっと。 上は3.27V以上で100%になっちゃうけど、それは仕方ないね。 それよかDC/DCの入力が3.3Vを超えて本当に大丈夫な回路になってるかな?


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