邦題は「遥かなる未踏峰」
実在したイギリスの登山家、ジョージ・マロリーの話。
でもノンフィクションではなくてフィクションなのかも???うーーん、説明が難しい。
ジェフリーアーチャー本人の言葉を借りるなら「この作品は実話に触発されたものである。」
ってことです。
ジョージマロリーについて知ってる人は続きを読んでもいいけど、知らない人でこの本を読みたいと思ってる人は以下ネタばれになるかも知れないので注意を。
とにかく面白い作品なので冒険小説が好きで、山が好きな人にはオススメです。
そして、できるなら、予備知識(歴史的な事実)を知らないで読んだ方が面白いと思うので、このブログ記事のこの先を読むのはやめて本屋さんへ行きましょう!!
ここからネタバレ
御存じ、ジョージマロリーはエベレストを最初に登った「かもしれない」登山家ということで有名です。
かもしれない、のは、最終アタックで遭難して死亡しているから。それが登頂後の下山時なのか山頂を目指している時だったのかは今でも議論が続いていること。
私の場合、詳しくは知らなかったけどなんとなくは知っていたので読んでてフィクションなのかノンフィクションなのか若干混乱しちゃいました。
たとえば、マロリーは合計3回挑戦して3回目に遭難してるけど、この本読んでると残りページ数や話の流れからしてどうみても2回目までしかなさそうって思ったり。
でも登山隊のメンバーからフィンチが抜けるって、これって3回目の事じゃなかったっけ??とね。
あとでwikiで調べたら、「第一次遠征隊の目的はあくまで本格的な登頂のための準備偵察であったため…」ってありました。
つまり、本書では第二次遠征からを書いてあったのですね。納得。
となると、ほとんど、史実を基にして書かれた作品って事ですな。
とはいえ、若かりし頃のエピソードや、ルースに書いた手紙とか、なかなかいい感じにエッセンスが加わってとても魅力的な作品になってます。
予備知識全くないまま読んでたらもっと面白かっただろうな~
ということで私の採点は、ちょっと甘いかもしれないけど満点の星5つ!久しぶりの満点。
★★★★★