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PIRATE LATITUDES / Michael Crichton

「パイレーツ – 掠奪海域」
本屋で見かけた「マイクル・クライトン」の文字、帯の「巨匠の死後発見された遺作」って言葉みただけで購入。
あらすじも帯の「17世紀半ばのカリブ海~」も目に入らず。

マイクル・クライトンって言ったらアンドロメダ病原体やジュラシックパーク等で有名なSF冒険活劇とか医療サスペンスとかをはじめとしたいろんなジャンルの作品を書いてる作家で惜しくも2008年に他界しちゃった人。娯楽色強くて米国の東野圭吾って感じ…いや、それじゃ巨匠に失礼か。。

で、てっきり現代の話だろうと思い込んで読み始めたら、舞台は1660年代のカリブ海。むむ??
まあプロローグなんだろう。。お宝が沈んでとかなんとかで現代に場面が変わって。。って思ってたらそのまま話が進んでるw

しかし、この歴史小説が面白い!
スペインとイギリスの植民地争いまっただ中の時代。海賊行為を国が認めていた(私掠行為というんだが)時代。背景は実際の17世紀を正しく描画していました。
とある私掠人がスペイン領のとある港に停泊中の財宝運搬船を襲うというあらすじなんだが、登場人物は個性的だし、次から次へと起こる危機やトラブルでテンポいいし、とても楽しめました。
ただ、「アイツ」はないだろう。。。「アイツ」が出てきた時はがっかりしたよ。このストーリーなら「アイツ」は不要でしょお。
後書き読んで知ったのだば、この作品はクライトン死後に彼のマックの中から出てきた原稿だそうで、推敲を重ねていればたぶんカットされた部分じゃなかったのかな。。クライトン本人も未推敲の作品が世に出てどう思っているのだろうか。。彼のファンとしては嬉しいけどね。

と、まあ、あまり書いてもネタバレになっちゃうからこれくらいで。
純粋に楽しめた娯楽作品でした。そしてスピルバーグが映画化するらしいけど、たぶんヒットしないなw

★★★★☆