日々更新中

Just another nama blog site

未分類

自作リフロー装置への道 (5)

自作リフローオーブンは完成したので早速リフローしてみたいんですけど、基板にクリームはんだを塗るためのメタルマスク、ステンシルが必要です。
簡単そうなのはカッティングプロッタみたいだけど、持ってないんで、今回はリン青銅版をエッチングして作りました。

EagleのtCreamレイヤーを画像出力し、画像編集ソフト(GIMP)で編集。回りの黒い部分の塗り足しと両面からエッチングするために左右反転したのを並べて配置しました。
CIMG3090

それをレーザープリンタでOHP用紙に印刷。
OHP用紙を買いに行ったとき、探しても見つからないんで店員に「OHP用紙ありますか?」って聞いたら「それなんですか?」と聞き返されてしまった。。まあ、いまやOHPなんて使わないからなぁ。。
「OHP用の透明のフィルムみたいな。。」「OHPって何ですか?」「スライドみたいな。。」。。。
CIMG3097

裏表がぴったり合うように真ん中から半分に折ります。
CIMG3098

その間によく磨いたリン青銅版(暑さ0.1mm)を挟みます。
CIMG3099

アイロンで加熱します。
CIMG3100

そしてOHPをはがすとリン青銅版にトナーが転写されてます。
熱々のウチにはがすのがコツです。ただし、リン青銅版も熱々なのでご注意を。
こっちの面はいまいちでした。。
CIMG3101

いまいちトナーが移ってない部分は油性マジックで塗り足しました。
そしてどこの家庭にも大抵ある第二塩化鉄溶液でエッチング。
CIMG3095

ちょいと温度が低かったんで時間かかりました。
CIMG3096

エッチングできて穴があいたら水洗いして、スチールウールでこすってトナーを落とします。
あまりきれいじゃないけどとりあえずメタルマスクの完成。
CIMG3113

それでは基板に半田を塗りましょう。
不要な基板などで固定用のガイド枠をつくりました。セロテープで止めてるだけですけど。
CIMG3105

作ったメタルマスクをパッドの位置を合わせてこれもセロテープで固定。
CIMG3103

メタルマスクにソルダーペーストをちょっとおいて適当なスキージ、私は不要な基板でやったけど、弾力がある素材のほうがよさそう。プラスチック製のカードとかいいかもー、で印刷します。プリントゴッコの要領ね。
そしてメタルマスクをそっとめくると。。
CIMG3106
いい感じで半田が塗布できました。

そこにピンセットで電子部品を手乗せ。これが難しかった。エアで部品を吸い付かせて持ち上げるツール使ったんだけど途中で吸引力なくなって基板の上に部品を落しちゃったり。それが半田の上だったり。。。
結構苦労して全部の部品を置きました。
CIMG3107

とりあえず初リフローは1枚だけで。
CIMG3108

おお、お見事にきれいにはんだ付けできました。
CIMG3109

全てのパッドを拡大鏡で確認しました。
CIMG3110
ジャンパも半田不足もなく全ピンきれいにできてました。おみごと!!

さあ、これで表面実装どんとこい!
これからは面実装中心で基板設計することにしまーす!
とりあえずカッティングプロッタがほしいぞ!!!